本読みと山歩き

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zoom RSS 東海湖と濃尾平野とシデコブシ・・・

<<   作成日時 : 2014/04/06 18:34   >>

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裏山「みろくの森」のシデコブシが見頃です。ブログ友の「やまや」さん情報で、今日、早速見に行きました。
モクレン科モクレン属、落葉低木で、日当たりのよい湿地に自生します。 
                   <2014年4月6日:もろくの森にて>
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モクレンやタムシバ、コブシと同じ仲間なのですが、最大の特徴は花弁がたくさんあって、普通は6つほどですが、これは12〜18個もあるのです。
ピンクがかったものもあり、その姿は妖艶で、美しく・・・ 大好きな花です。
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日本の固有種で、その上に岐阜と三重と愛知にしかありません。絶滅危惧種でもあります。

(最近、郷土の歴史や自然の座学やネットで時々勉強中)
濃尾平野は、1600万年前は瀬戸内海のように島が点在していましたそうです。
600万年前に海が後退して陸地化が進み、500万年前に中部傾斜運動が始まります。
中部傾斜運動とは、フォッサマグナが動き中央アルプスなどの隆起が起こり、逆に濃尾平野あたりが沈降して盆地化することで、その結果として巨大な淡水湖が出現します。
これが、東海湖です。東海湖は最大、今の琵琶湖の6倍もあったと推定されています。

200万年前に再び、傾斜運動が始まり、湖は北西側に徐々に移動してやがて消滅します。
この東海湖の西側に養老山地や鈴鹿山脈が隆起して、今の山容の基礎が出来ました。
その後に知多半島が隆起し、その影響で濃尾平野は西に傾斜沈降をしていきます。今でも濃尾平野はその傾斜沈降を続けており、その証拠として、濃尾平野を流れる木曽川などは西側によって海に流れ込むわけです。
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なんたるダイナミックな地形の動きでしょうか!? 以前、中央構造線博物館で
「日本の成立ち」
を勉強しましたが、これが中部の成立ちの概要です。【マニアックです(笑)】

さて、興味深いのは、この東海湖とシデコブシの自生域がほぼ一致するのです! 地図上の東西南北の限界線ほどの大きさがあったということか!?
なにより、ウン百万年前の幻の湖とこのシデコブシにはなにか相関関係があるのか! 
地形や地質は万年単位での活動ですが、その当時の子孫がいまもほそぼそと存在していると考えるだけで、大いなるロマンがあります。
この艶やかな花には、子子孫孫 遺伝子が脈々と受け継がれているのです。 生物の営みの偉大さに驚愕するばかりです。
故に、この花の美しさが、一層の輝きを増して、心打ちます。


尚、
今朝は、鈴鹿山脈行こう!と早朝から駆け出し、孫太尾根から藤原岳を目指しました。
が、
昨晩の冷気の流れ込みで、写真の通り上部に降雪があり、午前も不安定、たまに横殴りの雨でした。
あっさり断念! このルートはまたの機会としま〜〜す。
     <今日の藤原岳:晴れ間を狙って 全景をパノラマ:この山麓にシデコブシの西限自生地がある>
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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
今晩は。
ここは「やまや」さんのお得意の所ですね。
シデコブシは丁度こちらでも満開に咲いていますが、そんな歴史があったのですか。こんど良く眺めてみなければ・・・。
インレッド
2014/04/06 19:42
このみろくの森は「やまやさん」と私の共通のホームグラウンドです。
シデコブシは植栽と自生がありますが、いずれにせよ、花弁が多いので、豪華です。
ピンク色だと妖艶にもなるのです。
ぜひ、今度はゆっくりと眺めて下さい!!
本読みと山歩き
2014/04/06 20:16
名前が出てくると恥ずかしいですね(^^ゞ。
写真も綺麗だし、さらに「東海湖」のことがとても分かりやすく解説されているので驚きました(^^)!勉強されてますね〜♪今年は「みろくの森」を、本読みさんの解説でもっと見てみたいです!
やまや
2014/04/06 21:21
こんばんは。
我が家にもコブシの木が1本あります。緑化フェアーで貰った苗木が今は大きくなりすぎて、枝を丸坊主にしてしまいました。今年は一輪も咲きません。花芽を全部切ってしまったようです。モクレンも綺麗ですが、コブシの方が趣を感じます。
カスミッシモ
2014/04/06 21:41
やまやさんへ
東海湖のあったころ、古琵琶湖もあったそうです。
琵琶湖は北上して今の位置へ、東海湖は消滅しました。残っていたらさぞかしの大きい湖だったでしょうね〜 山の上から濃尾平野を眺めながらそんなことを考えます。
「みろくの森」はやまやさんの解説こそ 聞いてみたい。
私はまだまだ勉強中で〜す。
本読みと山歩き
2014/04/07 06:10
カスミッシモさんへ
コブシの樹には虫が着きませんか? 当方にはあるのですが、花の後の新緑を食い荒らします。それでの再び新緑が出てきます。
その生命力に驚きます。 きっとカスミッシモさんのコブシも復活しますよ!
シデコブシも機会があれば、ぜひ ご覧ください。
本読みと山歩き
2014/04/07 06:22
 太古の海や大地を想像しながら、山頂からの景色を見下ろすと楽しいだろうなと想像します。歴史の楽しさはそういった想像力を広げてくれるところでしょうか。最後のパノラマ写真は大迫力でした。(^_^)
KURI
2014/04/07 09:15
シデコブシは知りませんでした。面白い分布をしていますね。新潟周辺では、コブシとタムシバが見られ、雪融けの進んだ時期に咲いています。雪割草、カタクリ、コブシと花が変わっていくのに、春の季節の進みを感じます。昨日は吹雪に合いましたが、季節の逆戻りも終わりにして欲しいです。
さすらい人
2014/04/07 18:10
可憐な花の話から、話はダイナミックに飛躍しましたね。山歩きさんらしいと思いました。
あつこ
2014/04/08 05:09
万年単位の地形や地質と、この美しいシデコブシの間に
こんな結びつきがあったとは!本当に貴重な花なのですね。
【マニアック】大歓迎ですよ。これぞ山歩きさんですもの。
私はかつてこの地域の山を歩いたことはないのですが、
信州などの山里で、シデコブシを何度か見た記憶があります。
こんなに美しいピンクではありませんでしたが・・・。
シデコブシだと、ずっと疑いませんでした。
あれは何だったのかな〜???

Tao
2014/04/08 21:42
シデコブシ・・・
妖艶でありながら可憐な面も持ち合わせていて
綺麗な花ですね。
地形や地質と植生ってやっぱり関係あるのでしょうか
私はただただ綺麗だな〜と眺める花ですが
本読みさんにマニアックに(笑い
分析されて見方が変わりそうです。

mikko
2014/04/11 00:25
KURIさんへ
東海湖があった時代に古琵琶湖もあったそうです。
世界でも古い部類にはいる琵琶湖はやはり貴重な湖ですね。
最後の写真は3枚の写真を繋いでいます。大きな山塊を迫力を写真で伝えるのは難しい。リベンジするべく、眺めています。(笑)
本読みと山歩き
2014/04/12 09:40
さすらい人さんへ
ベルギーでミヤマカタバミを見た時は広域での広がりに感動したものです。
どんな風に拡大していくのか・・・それぞれ独自の進化を遂げて同じ形になったのか。
この古い時代のシデコブシも、その歴史を考えると興味深いものです。
それぞれの花には、それぞれの歴史があるんですね〜 これからの花の季節が楽しみです。
本読みと山歩き
2014/04/12 09:44
あつこさんへ
ダイナミックな話は“心が大きくなる”気がして大好きなのです。
あつこさんのご自宅にはこんなダイナミックさが体験できる場所がたくさんありそうなので、うらやましい限りです。
本読みと山歩き
2014/04/12 09:53
Taoさんへ
マニアックとは…あまりマジョリティでないわけで、ここに興味が惹かれる人も少ないわけで… 記事としても面白く無いわけです。(笑)
しかし、この地球の不思議を勉強していると、浮世の悩みが気にならなくなるのです。
山頂から大展望を眺めるのと一緒ですね。
シデコブシは、園芸種もあるはずで、そんなものも広まったいるのかもしれません。
本読みと山歩き
2014/04/12 11:03
mikkoさんへ
地質と植生は間違いなく関係あります。
植物はしたたかです。
コマクサは砂礫のあまり生きるにふさわしくない場所に咲きますが、、そこれに適合する性質を備えれば、競合することなく繁栄できるのです。
花を探すにはそんなことが分かっていれば、もっと効率よく探せるかもしれませんよ! それを知る事で綺麗さが増します。
この記事を読んだあと、このシデコブシもをよ〜く見ると、さらに美しさが増していませんか!?(笑)
本読みと山歩き
2014/04/12 11:09
本読みさん、きれいな花ですね。
花は苦手、木の花はもっと苦手ですが、この花憶えておきます。
こぶし、タムシバあたりは判るのですが、コブシも種類が多そうですね。
そういえばぼちぼち籾糠の山も雪解けですね。
さえ
2014/04/14 10:06
さえさんへ
籾糠山も雪融けでしょうか、そういえば去年は行かなかったので、今年はGWにでも計画しようっと。
2年前に行った夏にはあまり花はありませんでしたが、GWなら花もいろいろ咲いているでしょうね〜 
本読みと山歩き
2014/04/19 08:39
こんにちは。
この花は確か姫こぶしともいいますよね?
3年前、息子に長男・・つまり我が家の跡取りが産まれた時に何か記念樹をと思い、この幼木を買って、山の家に植えました。
今年は1mくらいになって、花も咲かせましたが、そんな謂れのある木だったのですね。話が通じるようになったら、教えてあげようっと。(^^)v
でも、男の子にしてはちょっと女性的な木だったかな?

GWは籾糠山ですか!一昨年だったか、156号を向かったのですが、あまりの車の混みように引き返して、野菜の苗を買って植えつけをしました。
どうぞ、お早目の行動を(^_-)
つれづれ
2014/04/25 12:51
つれづれさんへ
姫こぶしとも言うんですね 知りませんでした。
花はどばっと立派ですから、男の子も喜ぶことでしょう!!
絶滅危惧種ですから、どんどん増やして下さい。
 籾糠山は行きたいのですが、ちょっと通いですね〜 混んでますか
そうでしょうね。ちょっと考えます。(笑)
本読みと山歩き
2014/04/26 19:42

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