本読みと山歩き

アクセスカウンタ

zoom RSS 大台ヶ原【最高峰:1,695m】〜秘境と人の交わり

<<   作成日時 : 2014/10/19 07:26   >>

ナイス ブログ気持玉 7 / トラックバック 0 / コメント 18

18日(土)は雲一つない快晴
紀伊半島の屋台骨の一つである台高山地の南端の大台ヶ原を歩きました。最高峰は日出が岳【1,695m】
画像

大台ヶ原は、隆起準平原で、1,200〜1,400mのゆるやかな起伏がある台地になっています。降雨量は年間4500o、屋久島とならぶ日本有数の多雨地帯で、
台風などが来ると南からの風がこのエリアにぶつかっていつも大雨を降らせています。

               <登山口から稜線にでて最高峰 日出ヶ岳を望む>
画像

         <山頂から熊野灘を望む:最高です。空気が澄んでいれば、なんと富士山も見える>
画像

本来なら、植生が豊かなはずなのですが、昭和30年代に伊勢湾台風や室戸台風の直撃でトウヒやウラジロモミなどが倒れ、それを“人が運び出した”ことで、乾燥化を助長し、ミヤコザサが侵入しました。
画像

                 <日出が岳から正木ヶ原>
画像

画像

ミヤコザサを主食とする鹿が、下層植生も食べてしまいます。
本来なら、倒木があっても幼木が育ち、更新が進むのですが、鹿がそれを阻害しているわけです。

                 <正木ヶ原から牛石ヶ原>
画像

もちろん、自然回復活動も活発で、昭和40年にビジターセンターが開設されます。昭和57年には環境庁も本腰を入れ始め、平成17年に百年プロジェクト「大台ヶ原自然再生事業」として、元の森に戻す活動が行われています。 ちなみにこの地が発見されたのは、たったの100年前です。それまでは秘境でした。

大量の降雨は、山を削り深い谷を形成し、絶壁やV字谷など勇壮な景観を眺めることができます。 これは一見の価値あり!               
                 <牛石ヶ原から大蛇ー>
画像

画像

                 <大蛇ー >
稜線が次第に狭くなり、最後は大きな岩の塊の上に出ます。その先は切り立った崖で、足元が見えない。遠くに滝が音が聞こえそれが深い谷にこだましています。 はじめていくと、間違いなく足がすくむ。               
画像


台地の独特な風景、勇壮な景観は、近畿では有名で、多くのハイカーや登山者がここに来ていました。
駐車場は100台は入りきらず、大型ツアーバスも20台はいましたね。 大昔やはりここを訪問した時はここまで人はいなかった。びっくりしました。 
写真には人がほとんど移っていませんが、あえて人を避けて撮っています。

そんな“観光地の目玉”はもちろん楽しめるのですが、やはりこの季節は紅葉を楽しもうと、なるべく人がいないところで立ち止まり、静かに紅葉を楽しんでおりました。(笑)
画像 画像
            
画像 画像

画像 画像

                     <帰りはシオカラ渓谷経由>
画像

画像


この大台ヶ原は奥深い紀伊半島の中核部にあります。本来ならそんな簡単に訪れることができる場所ではありません。 そこに道がとおり、人が押し寄せ・・・(自分もその一人)・・・自然の更新のリズムを狂わせ・・・またそれを回復させようとしています。 
大自然やことにこの季節は紅葉に 心癒されるのも事実ですが、人と自然の接し方を学ぶにはたいへん良き勉強の場となるエリアでもありました。
画像


★自然と人との関わりというテーマでは、最近 HPに 御嶽 噴火に想う を掲載してあります。ご興味があればお立ち寄り下さい。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 7
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(18件)

内 容 ニックネーム/日時
紅葉どんぴしゃでしたね〜
この週末はほぼ全国的にお天気に恵まれたので
みなさんどちらの山にお出かけかな〜と気になっていました。
本読みさんは紀伊半島の山でしたか。
立ち枯れした木々など独特な雰囲気を楽しめる山ですね。
mikko
2014/10/19 22:24
美しいですね、秋のこういう快晴はヨーロッパでは経験できないです。紀伊半島から富士山??地理が全然分かりません〜(泣)。
あつこ
2014/10/20 03:57
mikkoさんへ
天気がよかったので、ここに到着するまでもドライブ気分でした。
山のドライブウエイもたいへん気持ちが良く!
ハワイにも負けず劣らず・・・(笑)
立ち枯れは更新が進んでいないので、ここほど広い範囲でみれる場所はなかなかないと思います。
独特の景観です。
本読みと山歩き
2014/10/20 06:24
あつこさんへ
紀伊半島の東部は本州から出っ張っているので、はるか海を挟んで富士山が見える場所が複数あるのです。
あつこさんが、小学生の時に行ったであろう伊勢の夫婦岩からも見えるらしいですよ!
そういえば、英国には単独で美しい形の山はないですね〜
湖水地方にはエリア全体が美しいですが、あそこも秋晴れがあったなら、えも言えぬ美しさでしょうね。
本読みと山歩き
2014/10/20 06:28
今晩は。
御嶽山には私も一度だけ大滝口から登りました。その時は車中泊の夜行日帰りで、夜中に田ノ原の登山口に着きました。丁度爆発した頃と同じ紅葉の頃でした、私の他に二張りのテントが張ってありました。夜中にテント泊の方が連れて来た犬が吠えてうるさくて中々眠れませんでしたが、翌朝そのテン泊の方二人が「昨夜は見ませんでしたか?・」と私に尋ねるのです、何の事かと聞いた所 火の玉が沢山飛んでいたそうです。そんな事が本当に  と思いながら登りましたが、途中閻魔様のような石仏が幾つかあり、その前には荼毘に付す為と思われる、平らな石も置いてありました。後で本を読んでいたら、有名な登山家の方もそこで火の玉を見て、弁当箱の中に入れたと書いていましたので、本当に燐でも飛んでいたのかも知れないと思いました。日本の山では一番の霊山と思い、それからはこの山は物見遊山で登る山では無いと実感しました、やはり白装束を着て身を清めて登る山だと思いました。
インレッド
2014/10/20 19:28
インレッドさんへ
コメントありがとうございます。
御嶽の火の玉の話は、西丸震哉さんのエッセイにあったかと思います。
彼もまた、この山は霊山だと。
長い歴史の中で、人々の思いがいろんな形となって、そうなるんでしょう。
尾張出身の妻の親戚にも御嶽教の人がいて、夏の早朝から白装束でお参りをしている方がいたそうです。
それほどに、この地方では身近なお山なのです。
本読みと山歩き
2014/10/21 06:19
御嶽山。2度登りましたが、いずれも山伏姿の信者の一行
の唱えるほら貝と声明と共に山頂を目指しました。
あの時、私たちはどれだけ噴火の可能性を考えていたかと
思うと忸怩たるものがあります。
石ころだらけのざれ道で、白装束でひたすらお経?を
唱えながら素足で登っている女性にも出会いハッとしました。
私達は何か大切な所に、大きな顔をして、がっちりした靴
を履いて踏み入ってるのだなあって。
今の季節は、美しく雪を頂いたこの霊山が天空に浮かんで
いるので見つけやすいですね。
横浜の友人の家からも、一筋の噴煙を上げている御嶽山が
見えるそうです。祈りの山、警鐘を与えてくれた山ですね。
Tao
2014/10/21 16:34
こんばんは。
素晴らしい景観と黄葉です。
5月に日出が岳には登ったのですが、登山口からの往復でこのような素晴らしい景観は見られませんでした。三河安城からバスで渋滞や工事中などで6時間あまり掛かり、登山口に3時半に着き山頂まで往復。やっぱり周回コースは周りたっかたですね。素晴らしい山であることが、よく分かりました。
カスミッシモ
2014/10/21 19:19
Taoさんへ 
コメントありがとうございます。
はだしで歩いておられましたか!!! 
信者にとっては、やはり神聖な山なのですね。
このお山の惨事は・・・
捜索は打ち切られ、遺品を配るステージに代わってきました。
今日も名古屋から噴煙が見えました。
本読みと山歩き
2014/10/24 22:05
カスミッシモさんへ
そうです。尾張からは遠いのです。
わたしも、片道4時間ほどかかりました。でもドライブウエイは最高の景色ですし、歩いていてもすばらしい山域です。
山頂ももちろん良いですが、自由解放されているこの東回りコースもすばらしい。
事前許可申請がいる西回りコースもいつか行ってみようと思っています。
カスミッシモさんも、またいらして下さい。
本読みと山歩き
2014/10/24 22:09
本読みさん、大台は人気なんですね。
以前、相棒が奈良に単身していた時によく行きました。
最初はすごい人気で車があふれていたのですが、それが下火になった時期もありました。私たちは7時ころには到着していて、午前中には戻ってきたので、そんなに混雑は感じませんでしたが、途中のダム沿いの道には違和感がありました。
帰りはいつも小処温泉に降りました。
大台を通り越した下北山も好きな場所でした。
当時は西大台も規制がかかっていませんでした。
さえ
2014/10/27 09:08
さえさんへ
10時ごろにいったので、もう駐車場は満杯で・・・桜平を思い出しました。(笑)
大昔、これまた30年ぐらい前ですが、隔世の感があります。
麓の温泉も行きたいのですが、なにせ尾張まではロングドライブなので、寝てしまうことを恐れてやめてしまいました。
本当は、一泊して 初日を東回り、二日目を西回りにしようとおもっていたのですが、いつか実現させます。
籾糠山は、さぞや紅葉が美しかったでしょうね〜〜 行きたいのですが、体力が着いて行くかな〜
本読みと山歩き
2014/10/29 06:13
美しい風景と共に、深く考えさせられる文章でした。「御嶽 噴火に想う」も拝読し、共感致しました。すばらしい文章をありがとうございます。
KURI
2014/10/29 10:33
KURIさんへ
自然と人の関わりは永遠のテーマですが、もっと深堀して考えていきたいと思います。
なにせ、人も自然の一部ですから・・・
コメントありがとうございました。
本読みと山歩き
2014/10/30 06:03
こんにちは。
風格有る景色ですね。
トップの景色は時の果てというような風貌、かっての木々茂りは想像するより他は無し、と、言うところでしょうか。
丹沢の稜線は立ち枯れが益々進み、見通しが良くなりすぎの感がありますが。
 かっての稜線、ブナ、ナラ、シナノキ等の大木生い茂るさまは、想像するしか有りません。
MORINOBUNA
2014/10/30 15:56
MORINOBUNAさんへ
植生の遷移の途中過程を見る思いです。
台風で木が倒れるのはしかたないですが、下層植生が成長するのを見守るとこが大事です。
倒木を人為的に取り除くと更新の妨げとなることがわかる典型例です。
立ち枯れも自然現象ならば、いつかは元にもどる!? ならば、見守ることも人の務めなのかもしれません。
来年こそ、目指せ丹沢! 
本読みと山歩き
2014/11/01 07:44
あら懐かしや、大台ケ原。
バイクで行きましたね〜。
猫畑
2014/11/24 11:17
猫畑さんへ コメントありがとうございます。
日本国中 よく行きましたね〜 ここもご一緒しましたっけ?
遥か昔で記憶の彼方に…
このコースは廻りませんでしたよね、猫畑さんは歩くのは苦手でしたから(笑)
こんどお会いしする時は、あちこち行った写真をぜひ拝見いたしたく、整理がいいかげんな私はあまりもっていないのです、がばっと持ってきてください。
本読みと山歩き
2014/11/24 14:20

コメントする help

ニックネーム
本 文
大台ヶ原【最高峰:1,695m】〜秘境と人の交わり 本読みと山歩き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる