本読みと山歩き

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zoom RSS 『日本の森列伝』〜森はやはり神秘的

<<   作成日時 : 2015/08/01 21:50   >>

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“登山道の始まりはいつも森の中”・・・良い出だしです。
著者は元共同通信社の記者で、その後に森林インストラクターになった来倉久邦さん。
この題名、最初の出だし、この経歴で この本を購入してしまいました。

北は北海道から、南は沖縄まで12の森を紹介してくれてます。
北海道黒松内、庄内海岸防砂林、上高地の森、延暦寺の森などなど、地形・歴史・植生などを徹底的に調べあげ、エッセイを書き上げてくれてます。どの森の紹介も読んでいて楽しい。

おもしろかったのは、「タテヤマスギの森」でした。
スギは日本の固有種です。500万年前に東北ではじまり、氷河期と間氷期の繰り返しの中で生息域が広がったりちじまったり、現在は北限は青森から北海道と南限は屋久島に分布しているようです。
このタテヤマスギは、6000年前に成立した森で、美女平から阿弥陀が原の間に巨木が林立しています。
幹廻りが6m以上の杉は114本もあるそうだ。
一昨年に立山に遊びに行ったときに、早朝美女平からのバスに揺られながら、「なんて大きな杉がいっぱいあるんだ、一回歩きにこうよう!」と思ったのですが、その感覚は合ってたんだな〜

植林や花粉で悪役のイメージが強いスギですが、それとは別に私が感動したスギの森もいくつかあります。
■屋久スギ・・・2006年に黒味岳に登るときにたくさん見ました。これは誰もが認める必見のスギです。
千年以上のスギを屋久スギといいい、千年未満を「小杉」という、それでけでもこの森のスギの巨大さがよくわかります。写真は、淀川小屋のそばにある淀川スギです。 うっそうとして森の中に突然現れました。
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■戸隠のスギ・・戸隠奥社にある杉並木です。1984年戸隠山に登った時の写真です。この荘厳な杉並木、白装束の人々に姿に感動したものです。
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■白山禅定道の「いとしろ大杉」・・・2012年に白山の麓の大杉です。樹齢1800年らしい。存在そのものが見る人にエネルギーをくれます。
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まっすぐに伸びるやつ、風雨に耐えいびつになりながらも巨大化するやつ、巨木をみているだけで、その巨大に至る歴史を想像できます。
森に突然現れる巨木! 山歩きの楽しみの一つです。

森には歴史と物語があります。 この本でまた、歩きたいエリアが増えました。やっぱり山歩きは楽し!
なんとか、この夏 涼しい高山を歩きたい・・・


日本の森列伝 自然と人が織りなす物語 (ヤマケイ新書)
山と渓谷社
2015-05-15
米倉久邦

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
今晩は。お久しぶりです。
立山杉は本当に立派ですね、アシクラ寺の立山杉も見事でした。最近は私はブナの林が好きでよくそんな山に出かけますが、ブナ林は国の施策によって杉林に変えられた所が多く残念に思っています。ブナは材木にはなりませんが、水を綺麗にして、結局海も綺麗にします。歩いていて気持ちのよいのは、やはりブナの林です。
インレッド
2015/08/02 18:09
インレッドさんへ
ブナは緑のダムの主役ですから大切にせねばなりません。
落葉樹は新緑や黄葉も美しく、環境に対応して生きている姿でもあります。
そう思えばより美しいですね。
スギも環境に適応して、形を変え生きていく。植物ってえらいな〜 と改めて思っています。
本読みと山歩き
2015/08/02 20:16
こんにちは、お久しぶりです。
延暦寺の森しか知りませんが、本読みと山歩きさんの撮影された写真を拝見して、この大樹が育つ森に行ってみたいと思いました。いつも良書を紹介していただきありがとうございます。
KURI
2015/08/03 15:51
東北の山では、ブナ林をまず思い浮かびますが、風当たりの弱い谷間にはブナ、尾根沿いには天然杉と住み分けができている所もあります。また、あまり知られていませんが、佐渡ヶ島では、天然杉の並ぶ森もあります。風雪によって梢はへし折られ、ずんぐりした姿をしている巨木は風格があります。植林された杉と天然杉は、別物といった感じがしますね。
さすらい人
2015/08/03 18:26
こんばんは。
巨樹、巨木との出逢いには感動を覚えます。
立山杉、屋久杉、鳥海山ろくのブナ等は記憶に残っております。
ブナは杉ほど長寿ではありませんが、丹沢、大菩薩、白山と巨木と言えるほどの出会いもありました。

早速ヨドバシドットコムに注文しました、楽しみです、明日到着です。
 (ヨドバシドットコムで購入すると10%ポイント)
MORIONOBUNA
2015/08/03 19:54
こんばんは! お元気でしたか?
丁度、北海道から帰ったばかり、大好きな黒松内でも
キャンプをして来ました。(かなりの雨の中で2泊(^_^;))
ここは、ブナの北限地としても知られていますね。
以前、ここの自然保護団体で近くの朱鞠内川から海まで
浮き輪を付けて流れ下るという企画がありました。
魅力的でしょう?対象が子供だったので、諦めました
けれど・・・。
いつも、興味のある本のご紹介ありがとうございます。
この著者の本、夏バテ気味の日々に楽しむ事にしましょう。
見事な写真にも癒されましたよ。

Tao
2015/08/03 22:32
KURIさんへ
叡山の森は今年歩きました。
修験者の歴史とともにある立派なスギでした。
その土地その土地の歴史を知りながら、スギと言う日本固有種がある。そんな歩き方もまた良いなと思わせる良書だと思いました。
本読みと山歩き
2015/08/08 06:20
さすらい人さんへ
佐渡の巨木の森は実はこの12の中に入っています。
新潟大学の演習林で、大事に守られているそうですね。
12の中で、特殊な環境下にあるのであまり世に知られていないのは、ここだけかもしれません。
まちがいなく行ってみたい森になっています。
本読みと山歩き
2015/08/08 06:24
MORINOBUNAさんへ
スギに限らず巨木は存在そのものが偉大です。
丹沢や大菩薩などをホームグラウンドにしているMORINOBUNAさんなら、きっと巨木もゆっくり愛でているんでしょうね〜
この12の森をご訪問いただき、立派で迫力のある写真を観てみたいな〜(冗談です(笑))
本読みと山歩き
2015/08/08 06:29
TAOさんへ
黒松内のブナはこの本でも取り上げていますが、葉っぱが大きいらしいですね。
「北に行くほど大きくなる」という法則があるようです。
やはり太陽光が求めているのでしょうか。
浮き輪を付けて流下る!!それは楽しそうです。参加します!(笑)
この夏にそんなことをしながら、森を眺めてみたいものです。
本読みと山歩き
2015/08/08 06:35

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