本読みと山歩き

アクセスカウンタ

zoom RSS 『山行記』〜からだとこころの紀行文

<<   作成日時 : 2016/06/12 08:19   >>

ナイス ブログ気持玉 36 / トラックバック 0 / コメント 0

医者であり、芥川賞作家であり、パニック障害にもなった経験がある 南木佳士さんの紀行文、
笠ケ岳〜槍ケ岳、地元の浅間山、白峰三山を中心とした山行の随筆です。
山歴は50を過ぎてから、いろんな経験をなさった作者の視点がたいへん面白い作品でした。

・「どんな精神安定剤よりも、晴れた日の午前の針葉樹林の香りが、はるかに深く心身をリラックスさせてくれる作用がある・・・。」
そうそう、朝の香りはすばらしい、気持ち良い、さすが試練を超えたお医者のいう言葉は説得性がある。
・「岩をつかんで登とき、手指とはキーバードをたたくために備わっているのではなく、本来こういう使い方をするものだったのだと悟り・・・」
そうそう、手はものをつかむもの、そんでもって足はコンクリートの上を歩くのでなく土の斜面を登もの、山を歩いていると 体を使っているという、生きているっている実感がはじめて湧いてくるんです!
・「食べるもの、飲むもの、保温するもの・・・そういう雑貨を背にしょわないと生きていけない貧弱な「わたし」の前を身ひとつのカモシカがライチョウがやすやすと通り過ぎる」
なるほどね、人は自然の中ではまともに生きていけない貧弱な”生き物になってしまったんだなぁ

笠ケ岳でへばった著者は槍ヶ岳をあきらめ、弓折ケ岳の分岐で下山しようと決めますが、最終的にはそれを槍ヶ岳に再び進路を変えます。
このあたりも描写も、数年前にほぼ同じコースをとって弓折ケ岳で挫折した自分と重なった。
暑い夏でした、灼熱の路をテントを担いだあの日、双六岳と槍ケ岳をあきらめた根性のない”わたし”。
再び、稜線を漫悠しながら、弓折を超え、槍へ行ける日は来るのか!?
作者同様、チャレンジするか、諦めるか・・・再びの分岐点にたっている自分がいます。


山行記 (文春文庫)
文藝春秋
2016-05-10
南木 佳士

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 山行記 (文春文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル



<2007年灼熱の夏 弓折ケ岳から双六岳方面を望む>
画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 36
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ガッツ(がんばれ!)
『山行記』〜からだとこころの紀行文 本読みと山歩き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる