『雲の楽しみ方』~山でも町でも、いつでも楽しめる

ギャヴィン・ブレタニー=ピニー著 2017年1月 文庫初版。
「雲を愛でる会」というのがロンドンにある、その会長が書いたユーモアあっぷりの科学読み物です。
雲への愛着が感じられ、かつ10種に分けれらる雲種を科学的に解説してくれてます。

「私は雲を眺めるのがいつも好きだった。これほど変化に冨み、深いドラマを感じさせるものは自然界に並ぶものはない」  全く、同感。
         【自宅からとある日の夕方の雲:高層雲:波打つ心の襞のよう…】
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高度、湿度、風、太陽の条件によって千差万別の形に姿を変えるその景色は、飽きることはない。
山を歩けば空を見上げ、町を歩いても、自宅からも、時間があれば空を見ています。
仕事の合間にリフレッシュするのも空を見上げる・・・ (笑)

        【東京からの帰りの新幹線:乳房雲:仕事も上手くいかず泣きそうでした】
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この本は、そのぞれの雲種(高さや形で10種に層別)の解説はもちろん楽しいいのですが、
はたと視点を変えた見方をしてくれるのが、とても興味深かった。

「大気は海に似ている。水ではなく、空気の広大な広がりだ。・・・ 大気は私たちの足元から始まっている。私たちがは大気の大洋の底を這いまわる蟹のようだ。・・・ 潜水艦に相当する飛行機に乗って移動する蟹もいる。」

たまたまかもしれないが、対流圏という空気がぐるぐる回って雲ができる層の厚みは10km、海底も一番深いことろが1万m(=10km)だ。
鱗雲は、海のさざ波に、吹く風が水面の乱れを増幅してできる、水と空気の作用で形が形成されるのは共通。
目から鱗。

なにより、雲を、雲の形を眺めるのは楽しい。それだけで十分だ。
「雲に形を見出す遊びは、子供の専売特許だ。なぜ人は大人になるとやめてしまうのだろう。物の道理がわかって、雲は雲にしか見えなくなった人には考えなおしてもらいたい。」
きっと、
大人になって亡くなっていくもの、子供には見えていた〝想像力〟が欠如していくんだ。

    【九州へ行く“潜水艦”から瀬戸内:積雲が一列:なんに見える???】
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中緯度にあり、海に囲まれた日本は、四季の美しさに恵まれていると同時に、空模様の美しさにも恵まれている。
この本を読んでから、空を雲を眺めるのが更に好きになった。

「雲」の楽しみ方 (河出文庫)
河出書房新社
ギャヴィン プレイター=ピニー

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この記事へのコメント

  • MORINOBUNA

    こんばんは。
    空の変化に飽きること無し、ですね。
    『空の色と光の図鑑』草思社/斉藤文一/武田康男 手元に置いていますが、『雲の楽しみ方』、面白そうですね。
    2017年09月18日 18:25
  • 本読みと山歩き

    MORINOBUNAさんへ
    この本は文庫なのでカラーでないのが残念です。
    イギリス人の書いた文章を日本語にしている、かつ科学的な表現になっているので、
    よほどの興味がないと、おすすめはしません。(笑)
    でも、10種の科学的アプローチだけでなく、宗教と雲の関係とか、最後はモーニンググローリーの話題まで幅広です。
    2017年09月18日 18:35
  • カスミッシモ

    おはようございます。
    面白そうな本ですけれども、イギリスの雲ですと日本とは違わないんでしょうか。
    思考回路も違いそうな感じがします。
    楽しみ方ですか?
    2017年09月19日 07:53
  • さすらい人

    雲の学術的種類と季節の間に関係は無いということをふまえたうえですが、夏の入道雲、秋のいわし雲など、雲と季節を結び付けて感じることができるのは、日本の自然の良さですね。山や里で雲を見て、季節を感じられた時は幸せです。
    2017年09月19日 17:48
  • ミニミニ放送局

    雲は無限というほどにいろいろな表情があります。見ていても常に変化があり飽きませんね。
    下の写真は珍しい!どうしたらこんなのが出来るんでしょう。
    2017年09月20日 21:30
  • あつこ

    最初の引用、まさにその通りですね。私もつい昨日、空を見ながら色々形を空想してました。時々本当にまさにその通りの形の雲に出会って驚きます。
    この写真の空、イギリスの空に似ているなあと思っていたら、そうなんですね。イギリスは日本と比べて空がすごく大きいです。きっとベルギーもそうだったんじゃないかな。
    2017年09月22日 05:57
  • 本読みと山歩き

    カスミッシモさんへ
    興味深い本でしたが、読み物としてもどうでしょうか、英語訳なので読みにくい。
    会の本拠地はイギリスですが、メンバ‐は世界中なので、写真も世界中から集まってます。
    イギリスは気候が違うので、雲の現れ方も違いますが…日本でもみる雲が多いと思い気がします。ベルギーはそうでした。
    思考回路は違います、それが故に文章にハットすることがありました。
    いずれにせよ、雲を眺めて想像する…それだけで十分の楽しみ方ですね。
    2017年09月23日 08:04
  • 本読みと山歩き

    さすらい人さんへ
    おっしゃる通りです。
    季節(風景や温度感)と雲を組み合わせて、いろんなことを楽しめるのが
    日本の良さですね。
    秋の高い雲も好きです。
    2017年09月23日 08:06
  • 本読みと山歩き

    ミニミニ放送局さんへ
    最後の写真は不思議ですね。
    積雲があって、風の流れに雲が並べられたとしか思いつきません。
    でも気持ちの良い雲でした。 
    できれば、下から眺めたかったです。
    2017年09月23日 08:08
  • 本読みと山歩き

    あつこさんへ
    「空が大きい」とはよい表現ですね。広いでなく、大きい…か
    建物がないので、面積があるので、広い??
    その中で大きな雲が流れて、奥行きもあるので…合わせ技で「大きい」でしょうか?
    深く考えすぎか(笑)
    ベルギーの空は、積雲が多かったこと、入道雲が無かったこと、なによりも透明感があって夕焼けが美しかったことが印象的です。
    2017年09月23日 08:13

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