本読みと山歩き

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zoom RSS 『遥かなる山旅』〜手書きの汚れた地図

<<   作成日時 : 2018/03/24 10:59   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 13 / トラックバック 0 / コメント 8

「山のパンセ」以来の串田孫一さんの本。 エッセイやベストセレクション。
さすがというか、詩人であり哲学者であり、自然に身をおく思索家で、読んでいて楽しい。
「山のパンセ」のような、本としてのまとまりがないが…エッセイはひとつひとつが独立しておもしろい。

いろんな切り口の短編があるが、共感したのは「地図」
作者は地図の箱があるらしく、たまにその中を整理をする。
当然、地図には書き込みがしてあり、その旅を懐かしむ。

「胸のかくしに、さらに小さくたんたんで入れて歩き、雨に濡れ、雪も吹き付け、汗もにじんで、
ペンで書きこんだ沢の名前も世もなくなって…さすえがにこの地図は特別扱い…私以外の者にとっては単に汚らしいい地図・・・」

ひと区切り一区切りに、そうそうと相槌を打ちながら読み進む。

私も高校時代の地図といえば、国土地理院発行の2万5000分の一の地形図だった。
天王寺の旭屋書店で、買って、胸ポケットに収まるよう折り畳み、それを使った読図をする計画を立てる。
当日は、赤線で奇跡と時間など入れながら、地図を読む。
当然、扱いは雑なので、汚れたり破れたり、本人以外は使う気にならないだろう。
奈良辺りの地図なら、複数使うので、赤い線はたくさん引かれる。
登山道は複数あるので、赤線がひかれていない破線は、どんな道だろうと、まだ見たことのない場所≠見ている。
そんな地図は本棚の奥の奥に、ひっそりと眠っている。
今は、
「山と高原地図」とかGPS機能が付いたスマホソフトなぞ使って、「自分の手」で書き込んだりしなくなったなぁ。
GPS機能などなまじついていると奇跡は自動的に記録される。
自分で書かなくなった分、地図をみても、地図と景色がすぐには一致しない。

ブログやHPで記録はしているが、地図をその時も意識していないし・・・

便利になるということは、不便であるが故に記憶しているなにかを捨てるってことなんだと改めて気づく次第。
今の時代に、著者が生きていたたら、どんなコメントになるだろう


遥かなる山旅 (中公文庫)
中央公論新社
2018-01-23
串田 孫一

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
1/25000の地図でははっきり見えないのでさらに拡大して使ってます。
私はGPSに頼ると山歩きが楽しくないので、迷った時のお守りとして使っています。
若い人はスマホで歩いていますね。
カスミッシモ
2018/03/24 18:22
カスミッシモさんへ
今でもお使いですか!すばらしい。
1/25000の地図もデータ化させれているので、拡大もできますね。
私も軽い山はスマホで済ますことが多くなってきました。
初心に帰って、
地図とにらめっこしながら、地形や方角を確認しながら歩くことといたします。
本読みと山歩き
2018/03/24 20:31
私自身は地図に思い入れはないですが、気持ちはわかります。昔欧州を歩いた時に持ち歩いたボロボロになったガイドブックと時刻表とか。
最近2度、日本を青春18きっぷで旅しましたが、この時代でもJRの時刻表を買って、重いのに持ち歩きました。なにか、スマホだけだと気分とかが違うんですよね。それに私の年代は(私だけ?)、どうもネットやWifiに不信感があるし。
車でも一応ロードマップを置いてます。道路閉鎖になっていたり、サテナビが
ダメってことも一応警戒して。
あつこ
2018/03/24 21:18
以前は、自分の県と隣接県の2500分の1地図は全て買って、20万図別に書類整理箱に入れ、新刊案内に従って買い替えていました。
現在は、カシミールを使って、全国の2500分の1は全てダウンロードしてあります。登山にあたっては、何度登った山でも事前に毎回ルートの設定をし、さらに地図をプリントアウトします。この段階で充分地図読みはしていると思います。出先で予定変更した場合に備えて、地図を読み込んだ専用の小さなコンピューターを車に積んであり、また遠出の場合には、モバイルプリンターも積んでいきます。登山道をただ歩く山なら問題なく歩きとおせることもあるでしょうけど、雪山や藪山では、プリントアウトした地図とGPS無しは考えられません。昔は歩いた道を地図に赤線で記す赤線マニアなるものがいましたが、私の場合はコンピューター上の地図にGPSからのトラックデーターで赤線引きを行って楽しんでいます。
さすらい人
2018/03/24 21:55
あつこさん
さすが同じ世代ですね〜 
まだまだネット環境は100%信用していません。山ではよけいに。
時刻表とガイドは汚れた分だけ思い入れが深くなる。
視覚だけの情報では、思い出は深く思い出せません。折れたり破れたり…
まもなく、それも重要だということに世界が気が付くはずです(笑)
本読みと山歩き
2018/03/25 07:58
さすらい人さんへ
新刊案内で買い替える!モバイルプリンターを積んでいる!
というもはすごいですね。さすが。
やはり、紙情報にて動くというのが大事ということか。
つらつら考えるに、
スマホの地図は視界が狭く、いくら広域地図にしてもダメですね。
がバット地図を広げて、広い面積をみることが大事ではないかと、この種の会話をしていて、そう思えてきました。
視界とスマホの表示面積(Vs地図面積)について考察してみます。
本読みと山歩き
2018/03/25 08:06
折りたたみながら利用した地図は 破れが早く来ます。
なので二度と使う気持ちになれずしまい込んだままです。
なおし込んでいた昔の地図を眼にした時の懐かしさが
嬉しいですね。
ログの大好きな徳さん
2018/06/25 09:41
ログの大好きな徳さんへ
たしかに、破れて汚くなった地図は山地図としてはいまいちですね。
でめ、ふとした弾みで数年ぶりに見る記録地図はやはり懐かしく、味がある。
古い写真を見るようです。
わが家には、まだそんな地図が眠ってます。
本読みと山歩き
2018/06/26 07:08

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