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『本読みと山歩き 2』へ

2005年8月から始めたこのブログも、もう14年近く経ちます。 「平成」から「令和」に変わった幕開け、目出度く、容量が一杯となり、ブログを新規で起こしました。  「本読みと山歩き2」 !  年々マニアックに変化していますが、引き続きのご愛顧をよろしくお願いまします。 【新ブログ】 ・タイトル:本読みと山歩き2 ・URL: h…
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『日本人のくらしと文化』~視点は卓越

尊敬する民俗学者「宮本常一」先生の唯一の講演集。 先生の本は、フィールド調査から過去の文化や今につながる文化を紐解いて下さりたいへん面白い。 本も何冊も読んでいるが、時々 地道過ぎてついて行けないものもあるが、これは講演ということもあり分かりやすかった。 この方のフィールドワークは半端なく徹底的です。 岩谷観音堂の浮世絵風の絵馬…
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『日々是好日』~来年も「好き日」でありますよう

『日々是好日』・・・「にちにちこれこうにち」禅の言葉らしい。 最近『日日是好日』という本を読んだ、森下典子さんの「お茶」を通じて感じたエッセイ。 山歩きの人たちに、身近なのは「好日山荘」だろう、「日々是好日の観念を有する主人には、その門戸を叩(たた)く悪日も、握手をすれば乍(たちま)ち好日となり……」という徳富蘇峰の一文に由来する・…
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『山の音』~川端作品の味わい深さ

久々に川端作品を読んだ。 中学の夏休みの宿題以来 (笑) 歳を重ねてわかる、川端康成の味わいに、いまさらながら気がついた。 主人公は鎌倉の山手に住む。 60過ぎ結核を患っている。 「蝉が止まったか・・・木の葉へ夜露が落ちるらしい音も聞こえる・・・そうしてふと信吾に山の音が聞こえた。 廊下の下のしだの葉も動いていない・・・遠い風…
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『作家の山旅』~文人の山エッセイ

ヤマケイ文庫、2017年3月1日初版 明治~昭和までの文学者48人が残した山に関するエッセイ、山と渓谷社ならではの発想と編集 さすがに文豪と呼ばれる人々の文章が、うまく、それぞれの視点が面白い 文豪は以外に山に登っている 小泉八雲…富士山 幸田露伴…穂高 芥川龍之介…槍ヶ岳 亀井勝一郎…八ケ岳 北杜夫…西穂 などなど …
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『遥かなる山旅』~手書きの汚れた地図

「山のパンセ」以来の串田孫一さんの本。 エッセイやベストセレクション。 さすがというか、詩人であり哲学者であり、自然に身をおく思索家で、読んでいて楽しい。 「山のパンセ」のような、本としてのまとまりがないが…エッセイはひとつひとつが独立しておもしろい。 いろんな切り口の短編があるが、共感したのは「地図」 作者は地図の箱がある…
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『神座す山の物語』~フィクション

浅田次郎さんの本が、昨年末に文庫化されて、さっそく読みました。 山の不思議物語と浅田さんの著書となれば、中身を見るまでもなく、買って読みます(笑) 場所は奥多摩の霊峰・御嶽山、浅田さんの実母の故郷で実際に聞いた話だそうだ。 それゆえ、著者の筆力が加わり、その場で会談を聞いている…そんな臨場感を感じる小説でした。 この御山…
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『遠い山なみの光』~カズオ・イシグロという作家

話題の作家です。カズオ・イシグロさん、今年のノーベル文学賞作家。 1960年5歳の時に日本人の両親と英国に移り住む。 サリー州ギルフォードという町だったそうだ。田舎町で通った小学校に日本人は彼だけ。 この本は1979年にロンドンで執筆したそうだ、当時まだ24歳。 長編小説のデビュー作。 舞台は戦後間もない長崎、原爆投下から復…
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『雲の楽しみ方』~山でも町でも、いつでも楽しめる

ギャヴィン・ブレタニー=ピニー著 2017年1月 文庫初版。 「雲を愛でる会」というのがロンドンにある、その会長が書いたユーモアあっぷりの科学読み物です。 雲への愛着が感じられ、かつ10種に分けれらる雲種を科学的に解説してくれてます。 「私は雲を眺めるのがいつも好きだった。これほど変化に冨み、深いドラマを感じさせるものは自然界…
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金勝アルプス【605m】 ~巨岩・奇岩を縫う稜線歩き

今日(6月18日)は金勝(こんぜ)アルプスです。場所は湖東。 麓には金勝寺があります。 湖東では一大勢力を誇った天台宗の古刹です。 比叡山が近いこともあり、天台宗の勢力が強い。 本尊は阿弥陀様。 重要文化財、山の中腹にあるのですが、観光客も誰もいなく… ヤマガラのさえずりだけの静寂な本堂の中で一人座り ・・・仏様と対峙して…
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『日本列島100万年史』~壮大な日本の物語

ブルーバックス 2017年1月 第一刷。 山崎晴雄・久保純子さん共著 元地質班としては、「近年、まれにみるおもしろい分かりやすい本」といえるでしょう! プレートテクトニクスと日本列島の1000万年単位の話から始まり、弓なりの日本列島の基本形ができる100万年前からが詳しく解説されています。 日本の山脈の基礎はプレートが沈み込む…
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『山のパンセ』~哲学者詩人の呟き

串田孫一さん、哲学者・詩人 2005年没、岩波文庫 1995年第一刷。 詩的な、それでいて哲学的な随筆集。 『パンセ』とは、晩年のブレーズ・パスカルがある書物を構想しつつ書きつづった断片的なノートを、彼の死後に編纂して刊行した遺著である。「パンセ」は「思想」「思考」の意だそうだ。      <ホームグラウンド「みろくの森」…
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『クライマーズ・ハイ』~御巣鷹の夏と「山の日」

物語は、同僚の息子と衝立岩に向かう所から始まります。 夏 1985年8月12日、日航ジャンボ機が御巣鷹山に墜落、主人公は、北関東新聞の記者で、日航墜落のデスクとして全権を任されます。 その日に、同僚の記者と、衝立岩に挑戦する日でしたが、全権を任された主人公は、衝立に行けず。運悪く、その同僚は倒れ植物状態となり、その挑戦は実行不可能と…
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『山行記』~からだとこころの紀行文

医者であり、芥川賞作家であり、パニック障害にもなった経験がある 南木佳士さんの紀行文、 笠ケ岳~槍ケ岳、地元の浅間山、白峰三山を中心とした山行の随筆です。 山歴は50を過ぎてから、いろんな経験をなさった作者の視点がたいへん面白い作品でした。 ・「どんな精神安定剤よりも、晴れた日の午前の針葉樹林の香りが、はるかに深く心身をリラッ…
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『山怪』~山での不思議話

山と渓谷社の単行本 2015年6月初版 田中康弘著 「日本の山にはなにかがいる。・・・ それが何かわ誰にも分らない。  敢えてその名を問われれば、山怪と答えるしかないのである。」 山に暮らす人々の「山怪」の記録です。 脚色はなく、語った言葉がそのまま書いてあります。 「狐火」「狸の化かされ話」「夜中の足音」「原因不明の振…
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本年の目標~のんびりとゆっくりと…

昨年はたったの5つの山しか歩きませんでした…(泣)  記事に出来ない途中敗退の山もいくつか… とにかく、山頂に辿り着くのに時間が掛かか過ぎて困ります。 こんな私ですが、今年の目標が2つあります。。 山歩きは昨年以上(5つ以上)を歩く! 「登る」だけが山歩きではない!? 「富士下山」が流行っているらしい…下山だって立派な「山歩…
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『くう・ねる・のぐそ』~自然に「愛」のお返しを~山の思い出

糞土師 伊沢正名さん著書、2014年7月5日初版、ヤマケイ文庫。 自らのウンコを1万2000回以上、いわゆる野ぐそをした方の苦悩と努力の歴史です。 内容が内容なだけに詳しくは書きませんが、見出しにて内容はご想像下さい。 <主な見出し> 夢は仙人~野糞の醍醐味~野糞率アップ~「正しい野糞法」 ~美は糞上にあり…
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『日本の森列伝』~森はやはり神秘的

“登山道の始まりはいつも森の中”・・・良い出だしです。 著者は元共同通信社の記者で、その後に森林インストラクターになった来倉久邦さん。 この題名、最初の出だし、この経歴で この本を購入してしまいました。 北は北海道から、南は沖縄まで12の森を紹介してくれてます。 北海道黒松内、庄内海岸防砂林、上高地の森、延暦寺の森などなど、…
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『黒部の山賊』~本年の締め括り

1964年「伊藤正一」著、山と渓谷社による復刻版。2014年3月初版第1刷、11月初版第10刷。 お話は、終戦直後の黒部、「黒部に山賊がいるという」が冒頭です。 終戦直後の黒部の様子、奥山の暮らしぶりが良く分かる、楽しい読み物でした。 1.山賊たちとの出会い 2.山賊たちとの奇妙な生活 3.埋蔵金に憑かれた男たち 4…
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『山の名作読み歩き』~ヤマケイ新書!黎明期の登山の有り様が楽しめる!

とうとうヤマケイの新書が出ました。 何冊かがでましたが、私の最初の一冊はこれ。 大森久雄さんが選んだ山に関する名作53編を厳選!?した本です。  それなりに山の本は読んできたつもりなのですが、ここにあるものの多くは日本の“登山黎明期”の名だたる方々のものが多かった。まだまだ知らない世界です。 副題にある「読んで味わう山の楽しみ」が…
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『山の眼玉』~畦地梅太郎ワールド

「夜中ごろ炬燵の火が消えてのか冷たくなった。夜具が軽いので触ってみたら、一枚しか着ていなかった。 …冷え切った大気の中に星だけがまたたいていた。明日も上天気だ。」 文章が短く、端的で、素直にご自分の言葉で語られる素朴さ、なによりもその版画の独特さが魅力的な方だ。 山の眼玉 (ヤマケイ文庫)山と渓谷社 畦地梅太郎 Amazo…
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『春を背負って』~山岳小説の新境地

山岳小説というと、おおむね下のどれかに当てはままる。   ・ハードコアなドキュメンタリー風   ・男一匹 一人旅風   ・さわやかなエッセイ風   ・事件の起こるミステリー風   ・山小屋のご主人の体験風 この小説は、少し今迄とは違うのです。 主な登場人物は、3人 一人は小屋の主人で、最先端の技術屋だったが、夢破…
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【前へ】~東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録

もう3年、まだ3年・・・ この本は2011年文藝春秋と週刊文春に掲載されたものに、さらに取材を重ねて大幅に加筆されの文庫となりました。2014年3月第一刷。 三章からなっています。 第一章は、福島第一原発を冷やせ! 第二章は、救命への道路を啓け!ガレキを排除し橋を守った、男と女 第三章は、省庁の壁を越え、命を救った者たち …
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『気象遭難』~自分ならどうする?

山で起きる大きな事故のほとんどは、気象遭難です。 その原因はどこにあるのか、その時人はどうしたか、7つの事故を検証したドキュメントでした。 2013年9月ヤマケイ文庫第一刷。羽根田治さん著書。 〈取り上げられた事故〉 1.谷川岳     沿海州低気圧による雪崩れ 2.伊那前岳   春の突風 3.塩見岳     落雷 4…
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『雪男は向こうからやって来た』~ダウラギリ山系コーナボン谷の夢

角幡唯介さん、早稲田大学探検部OB、ノンフィクション作家です。 著者が2008年にイエティ・プロジェクト・ジャパン(朝日新聞社後援)に参加、そのイエティを追う人々の物語です。 2013年11月集英社文庫第一刷。第31回新田次郎文学書受賞。 イエティとは、いわゆる雪男のことです。ヒマラヤに住むという正体不明の未確認の類人猿。 こ…
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『山からの絵本』~辻まことワールドとセカンドキャリア―

昔、山の文芸誌「アルプ」というのがあって、著者はしばしば、この同人誌に投稿していそうだ。 その当時から、山やスキーを題材の画文が多く、その独特の雰囲気は、まさに「辻まことワールド」だった。 私が、この世界に触れるのは、この本で3冊目、この本は彼の代表作の一つでもあります。 「木石亭」 「越後の国境を越えて…ずっと藪漕…
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『標高二八00米』~山岳冒険(恐怖)小説と恐怖体験

題名で購入してしまいました。 大藪賞受賞作家の樋口明雄さんの短編山岳恐怖小説です。 標高二八〇〇米 (徳間文庫)徳間書店 2013-07-05 樋口明雄 Amazonアソシエイト by ・山荘の幽霊にまつわる殺人事件、 ・鹿神様を誤って撃ってしまった猟師の禊、 ・自分の子供の空恐ろしい恐怖の世界に入ってしまった…
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『SORA 梅雨号』~季刊誌のお楽しみ

季刊雑誌です。 夏号、秋号、冬号、春号、梅雨号の5回/年、ウエザーニュース社発行。 写真満載で、64頁もあるのだが、価格はたったの300円! 表紙は必ず富士山、最新号である梅雨号は赤石岳から撮影されたもの、地上は霧、中層にレンズ雲、上層に巻層雲が夜明け前か薄緑色に輝いている。(最後の写真) 二ページ目は、月の暦で満ち欠けと…
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『山の仕事、山の暮らし』~田代平のおじさん

19人の山びとの暮らし、山の恵で半生を生きる方々のドラマ。 時間をかけて丹念に取材した本です。 読んでいると、その人の息遣いや気配すら感じることが出来ました。 2013年3月ヤマケイ文庫化 高桑真一著。 1.只見のゼンマイ採り 2.南会津の峠の茶屋 3.川内の造林 4.檜枝岐の山椒魚採り 5.足尾のシカ撃ち 6.奥只見…
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『日本の七十二候を楽しむ』~奇跡の72?

今年は、5月21日(火)が小満。 いのちがしだいに満ち満ちていくころのことです。 函館で桜が満開、北日本の山岳ではまだまだ雪が残るこの頃、西日本や東日本の平野では新緑の頃となります。 「蚕起きて桑を食う」 季節の移ろいは、二十四節季(小満など)が有名ですが、さらに七十二候に細分化されているのです。 この七十二候…
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